トヨタとパナソニックが車載用電池開発で提携
2018年1月19日
(イメージ画像)
トヨタ自動車とパナソニックはEV電気自動車車載用電池の開発で提携することを2017年12月13日に両社の社長の会見で発表しました。
パナソニックは現在、アメリカのEV電気自動車ベンチャー企業のテスラと共同で円筒型の車載用リチウムイオン電池を「ギガファクトリー」という工場で生産しています。
このギガファクトリーはアメリカ、ネバダ州で2017年1月から稼働開始しています。
この工場への投資は大規模で、テスラが3000億円・パナソニックが2000億円投資したと報じられています。
車載用電池は現在のところリチウムイオン電池が主流です。
ですが次世代車載用電池として全固体電池なども注目されており最近さまざまな研究開発やその成果が報道されています。
トヨタ自動車は2017年12月13日の会見で、「2030年頃に全販売台数の約50%にあたる550万台を電動車両にする」と発表しています。
この「電動車両」とは、EV電気自動車だけではなくハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車も含むとしています。
パナソニックはトヨタ自動車のハイブリッド車の車種に車載用電池を供給しています。
トヨタ自動車とパナソニックは現在生産の主流になっているリチウムイオン二次電池だけでなく、他の次世代電池についても開発に取り組むことを検討するとしています。
筆者はパナソニックにとっては、車載用電池の開発をトヨタ自動車と協業できることになったことは非常に吉報ではないかと考えます。
日本の自動車関連製造メーカーは多くの従業員を抱えています。
今後の自動車の将来の電動車両の生産に向けた研究開発の環境つくりはとても重要です。
雇用維持も含めて、製造業界にとって生き残りに必要不可欠な問題だと考えます。
EV電気自動車はエンジンの自動車に比べて仕様に必要となる部品の数が少なくなるといわれています。
自動車の製造を担う自動車メーカー・部品製造メーカーにとってはEV電気自動車でも生き残れるパーツを生産できるようにしていく必要が生じています。
日本の大きなメーカーが自動車仕様の大転換期で協力してくれることは心強いことだと筆者は感じます。