シャープがスマホ搭載用有機ELを量産
2018年4月3日
シャープは2018年春からスマホ搭載用有機ELパネルを量産し、夏に自社のスマホに採用する計画であることが報じられました。
以前シャープが8K液晶パネルに注力していることを記事でご紹介しました。
シャープのテレビ向けの大型液晶パネルは当面その方針に変わりないようです。
スマートフォンは今、海外ではアメリカ発のアップル社のiPhoneと中国のファーウェイ、韓国のサムスン製GALAXYなどの製品が登場しています。開発の競争も激しく特に中国の企業は現在目覚ましく発展しています。
特にファーウェイのスマホの製造技術はアメリカのアップル社の技術に迫るほどの中身になってきているそうです。
シャープの母体は鴻海精密工業ですから、その鴻海精密工業も当然スマホ製品の開発競争にも抜けめの無いように考え気をつけているのではないかと考えられます。
通信によるコンテンツ利用のためのデータ供給用のデータセンター向けのフラッシュメモリ(NAND型フラッシュメモリ)の需要は非常に高く、それゆえNAND型シェア1位のサムスンの売り上げ高がパソコンの頭脳であるCPUを開発製造しているインテルを抜くまでになっています。インテルは半導体業界売り上げ首位を25年ぶりにサムスンに持っていかれた結果になっています。
テレビやネット動画配信などのコンテンツは今後もすごい拡大路線をたどると予測されており、喫緊の課題はデータセンター向けのフラッシュメモリの供給となっている模様です。
またさらなる高速通信規格5Gの導入も未来的にあると考えられます。
スマホの頭脳CPUはまた別のサイズで製造されています。
ですからインテルやAMDだけにとどまらず、将来的に頭脳をつかさどるCPUなどの半導体の行方はその他の今開発中で頑張っているあらゆる優良企業にもある意味可能性に満ちた面もあるのではないかと考えられます。
筆者はあまり詳しくありませんが、グーグルのAI半導体TPUやエヌビディアのGPUなどが目覚ましく充実してきていることも、特筆すべきことであると考えられます。
シャープは堺工場の自社工場で有機ELパネルの小規模生産ラインを設け量産技術の開発をしていました。
量産化ができるようになったとして2018年内にはシャープのスマホ製品の有機ELパネルが採用されるようです。