アイシン精機の駆動ユニット発表を受けて考える
2020年1月24日
アイシングループは2019年9月に電動車向け駆動ユニットを発表しました。
製品名は「イーアスクル」といいます。
この駆動ユニットはハイブリッド車やEV電気自動車に対応できるといいます。
アイシングループのトランスミッション(変速機)はエンジン仕様の自動車製造の中核製品となっています。
しかし、EV電気自動車は駆動の機構がシンプルになるということで、トランスミッションの将来はどうなるのかわからない面もあります。
そういうわけでアイシングループが駆動ユニットをより電動車向けで開発に注力している結果となっているのではないかと考えられます。
トランスミッションの製品には、自動車の運転のいわゆる人馬一体のような操作感を実現することが究極的な目標の1つではないかと考えられます。
エンジン搭載車、ハイブリッド車でトランスミッションは運転における自動車の操作と走りの充実感を支えている役割をしています。
いきなりすべてが電気自動車に変わるということはないと考えられますが、
電気自動車EVにおける自動車の操作感と走りの充実にアイシンの技術が未来に向かって貢献し続けられるかは注目です。
アイシングループはカーナビゲーションシステムも構築してきています。
トランスミッションとカーナビゲーションシステムはアイシングループのアイシンエイダブリュが携わってきています。
2019年9月末執筆現在の直近では記事でLINEとトヨタとで、アイシンエイダブリュは「LINEカーナビ」を開発したことなども大きく報じられています。ハードとソフトの両面で、クルマの将来に最適化できるかは、今後の自動車の市場を生き抜く鍵の1つかもしれません。
供給するハードとソフトの技術や環境デザインが需要にマッチしないといけないという面で未来のクルマのビジョンを描くのは難しいと考えられます。日本の自動車業界は工学の分野を融合した仕事の世界に入ってさらに一歩進もうとしています。
自動車の将来について簡単に語ることは難しいです。
筆者の地元ではコミュニティバスの移動サービスが小規模ながらスタートしています。
クルマの「所有」だけではなく、ただシンプルに「移動」「移動状況(Mobility)」と捉えた交通のあり方について考えることも、日本のこれからの社会問題を解決、状況を改善するには欠かせないかもしれません。