ヨーロッパで先行するクルマの排ガス規制
2020年12月4日
2021年から欧州でCAFE規制と呼ばれるクルマの排ガス規制が始まります。
CAFEとは英称Corporate Average Fuel Efficiencyの略です。
欧州で先行する環境技術への意識は自動車のものづくりを引っ張っていこうとしています。
「CAFEとは企業平均燃費のことです。
アメリカでは自動車製造企業ごとに企業平均の燃費を算定し、その燃費が基準値を下回らないように義務付けられています。」
(「」、CAFE Wikipediaより引用)
この規制のさらに厳しい内容の規制が世界に先駆けて欧州EU地域内で2021年に始まろうとしています。
2021年に始まる欧州のCAFE規制は、EU地域内で販売したすべてのクルマを対象に、
メーカーごとに走行1キロメートルあたりのCO2排出量を95グラムに減らすことを義務付けるというものです。
これは既存の自動車製造大手各社のほとんどにとっては不利な規制です。
トヨタ自動車だけが若干の基準値をこえているというようになっているようです。
こうした状況下で有利なのが、電気自動車だけを製造し、量産している米テスラです。
テスラが開発製造しているのはすべてピュアEV電気自動車です。
その分基準値以下となった分を他のガソリン車メーカーにCO2排出枠を売ることができます。
CAFE規制で多くの大手自動車メーカーの目の前の課題解決で考えられる打開策は排ガスの排出枠を基準値以下のクルマメーカーから購入することとなってきます。
コロナ下でピュアEVや水素燃料電池車など排ガスを排出しないクルマの普及をさせるのはかなり厳しい状況ではないかと考えられます。
筆者は日本では長期的な将来には水素の燃料電池車もありなのではないかと考えています。
しかし、2021年と直近で排ガス規制のCAFE規制を導入するEU地域では特にピュアEVの普及増進が必要不可欠ではないかと考えられます。
トヨタ自動車もピュアEV電気自動車をいち早くより多く生産普及させることはできるのでしょうか。
EU地域内での電気自動車事情は直近のクルマ生産の世界をうらなう注目すべきことの1つではないかと考えられます。