再生可能エネルギー
2021年1月8日
法律では、資源に限りのある化石燃料とは異なり、エネルギー源として、永久に使用できると認められたエネルギーを再生可能エネルギー源といいます。具体的には、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱その他自然界に存在する熱、バイオマスなどが挙げられます。
日本のエネルギーは殆どが化石燃料を使用する火力発電、ウランを使用する原子力発電に依存しており、二酸化炭素による温室ガス効果問題や地球温暖化など環境への問題も指摘されています。環境問題も含め「資源が枯渇しない、自然界由来のエネルギー」として再生可能エネルギーが注目を集めるようになりました。
太陽光発電…シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する原理を利用
して 太陽の光を直接電気に変換する発電方法です。太陽が空
に出ていればいつでも発電でき、化石燃料を使わないクリーン
で環境にやさしく持続的に発電が可能ですが、天候に左右され
やすく、夜間、雨天などは、発電ができません。
風力発電・・・・風の力を風車の羽根で受け止めモーターを回し、電気エネルギー
に変換して発電する方法です。風さえあれば夜間でも発電でき、
陸上だけでなく、洋上でも発電できます。温室効果ガスを排出
しないため、環境に配慮した発電方法です。
水力発電・・・・昔からある発電方法、ダムを利用した大規模のものから、中小
規模の河川や、上下水道を利用し、一定量の電力を供給する
水力発電設備です。水が流れる力や落下する運動エネルギー
で発電機を回して電気を作ります。自然条件に関係なく安定
した電力を供給することが可能です。
地熱発電・・・・地下から発生する地熱エネルギーを利用するため枯渇すること
なく安定した発電ができます。発電時に使用した高温の蒸気や
熱水は発電以外にも、農業用、暖房用など再利用が可能です。
バイオマス発電・・・動植物から生まれた生物資源「バイオマス」を利用し、バイ
オマスを直接燃焼させるか、ガス化するなどして発電します。
バイオマス資源は廃棄物(家庭の生ごみ、家畜排泄物など)
も再利用するため、自然環境改善にも役立っています。
ほとんどの資源を輸入にたよっている日本では再生可能なエネルギーを確保するためにも開発に力を注ぐ必要があります。再生可能エネルギーはまだ開発途上で課題もありますが、地球環境に優しくクリーンでエコであり今後技術発展が見込めれば火力発電、原子力発電に次ぐエネルギーの供給源として期待ができます。