コネクテッドカー
2021年2月5日
コネクテッドカーとは、ICT(情報通信技術)端末を搭載した車の事で、「常時ネットに接続され、最新の道路状態を取得して最適なルートを算出したり、車にトラブルが発生した際、しかるべきところに連絡する機能を搭載した車」を言います。車両の状態や道路状況など様々なデータを取得、分析し、安全支援システムの拡充を図ったり、アプリ機能によってエンターティメントの拡充が行われています。車の満足度や質の向上を目指すことで、ストレスが軽減され、安全で快適なドライブを楽しむことが出来ます。コネクテッドカーが進化することで自動運転車の実用化が近づきます。
コネクテッドカーで可能となる主なものとして
緊急通報システム・・・交通事故等の緊急事態発生時に「緊急通報センター」に連
絡するシステムです。被害を最小限にする為、自動的に
事故発生時の位置情報等をGPSを介して通報すること
で救急機関が負傷者の救助、治療を早期に開始すること
が出来ます。一刻を争う人命救助では大きな効果が
期待されています。
盗難車両追跡システム・・・所有する車が盗難に遭った時、車の位置を追跡する
システムです。盗難が起きてもGPSの位置情報で
割り出すことが出来ます。車両の異常を感知した
場合、携帯に連絡が入り、同時に警備会社に通報
が行くシステムのものや、遠隔操作で、エンジンを
制御する機能が搭載されたものもあます。
テレマティクス保険・・・契約者の運転履歴(ブレーキの回数、アクセルの踏み
込み方、運転をよくする時間帯)、運転中の行動などを
車に搭載しているセンサーを利用して集めて、事故
が発生するリスクをドライバーごと分析して保険料
を算定します。自分自身の運転技術で減額されること
があるため、交通事故抑制にも繋がります。
注目を集めているコネクテッドカーですが、インターネットを介して外部と繋がるということはそれだけ危険性も考える必要があります。ハッキングによりブレーキやステアリングのコントロールができなくなるなどの危険性も指摘されており、セキュリティー面の問題は大きな課題の一つです。