求められるより安価な再生可能エネルギー
2021年6月4日
再生可能エネルギー、国際的には特に太陽光、風力発電が海外で安価でエネルギーを得られるようになってきています。
一方、日本は最も安価な電源が未だに石炭火力となっています。
他国では、中国が太陽光で最安電源を、アメリカやイギリスなどでは風力で最安電源を獲得しているようです。
日本が抱える事情
日本はまず2011年の東日本大震災で福島の電源が水素爆発をする事故が発生しています。
ここから原発不信・不支持の流れがあり、大手の電力会社は液化天然ガスを大量に輸入調達をしてガス火力による発電を推進しました。
事故後の原発の処理とあわせて液化天然ガスによる火力発電、石油・石炭火力発電で電気を賄うことを大手の電力会社が担っています。
東日本大震災から10年後の現在では、海外では2010年代以降太陽光や風力など再生可能エネルギーによる発電施設の導入、
そしてその普及によって世界は様変わりを果たしてきているようです。
2021年現在、中国やアメリカ、イギリスは安価な再生可能エネルギー電源を獲得しています。
太陽光パネルのシェアは現在では中国が主力を占めています。
日本のものづくりも2010年代に太陽光パネルなどの生産・製造に着手していましたが、当時は大きく報じられていたものの、
コスト競争の事情から、日本大手は太陽光パネルの生産製造から多くのメーカーが撤退をしています。
最近では新しい「ヘロブスカイト太陽電池」という新しい技術仕様が日本国内でも注目され開発が進んでいます。
この太陽電池は安いコストで製造可能と注目されています。
風力でも日本では洋上風力などが有力視されてもいます。
ですが福島で開始されていた浮体式の風力発電は開発撤退が報じられています。
日本は地球温暖化の影響による気候変動によってより強い台風に見舞われる可能性が高くなってきていると考えられます。
そして考えられることは、台風などの強風に耐えうる風力発電設備とはどのようなものなのかということです。
広大な陸地面積によって得られる太陽光や陸上風力発電、風や遠浅の海の地形の恩恵で得られる洋上風力などによって
再生可能エネルギーのコストは他国で確実に下がってきています。
日本は厳しい環境にあると考えられます。
他国の成功事例を学びながら、自国で生かす独自の発想や技術が求められて行きそうです。