合成メタンの活用
2021年9月3日
(画像、煙、イメージ)
メタンとは
「メタンとは、最も単純な構造のアルカンで、1個の炭素原子に4個の水素原子が結合してできた炭化水素です。」
(「」メタン Wikipediaより引用)
ちなみにアルカンとは一重結合のことを言います。二重結合はアルケン、三重結合はアルキンと呼びます。
国内で注目されている「メタネーション」
メタネーションとは水素と二酸化炭素CO2からメタンを合成する技術のことをいいます。
CO2フリー水素と発電所などから排出されるCO2を原料としてメタンを合成することを想定すると、
利用時のCO2排出量が、合成時のCO2回収量と相殺されることがわかってきています。
グリーン水素と二酸化炭素を原料とするため注目が集まっている技術です。
都市ガス大手の東邦ガスがこの合成メタンを2030年にも都市ガスとして供給する計画を表明しています。
温室効果ガスとしてのメタン
「メタンは強力な温室効果ガスでもあります。
同量の二酸化炭素の21~72倍の温室効果をもたらすとされています。
メタンは大気中の寿命が約12年(定時数)で排出量の63.2%は分解され、分解量を超過する分が濃度上昇に反映されます。
このために、排出削減をすれば大気濃度がすぐに減少します。」
(「」メタン 温室効果ガス Wkikipediaより引用)
CO2排出が実質ゼロとなるメタネーションはガスを供給して利益をあげている企業にとっては注目技術であると考えられます。
燃料の改革は喫緊の課題です。
水素やアンモニアだけでなく既存のガス供給事業を何とか政府の環境目標に適うかたちを模索していく必要により一層迫られています。
電気は再生可能エネルギーを主力電源とする。
水素系の燃料を将来的に10%近くで賄う。
そしてガスも合成メタンでCO2排出実質ゼロにする。
など、今日本のあらゆる企業が環境問題解決に向けた創意工夫を迫られています。
賢い消費について産業やインフラの視点でも抜本的な改革が求められています。
CO2の地下貯留についても協力や計画の検討等がもうすでに始まっています。