電気自動車向け基幹部品の競争
2021年10月1日
eアクスルとはeAxleとも表記され、モーターやギアを一体化したEVの心臓部の基幹部品です。
EUや中国などが打ち出している環境対応車・EV化戦略の影響を受けて新車製造にもeアクスルの需要が活況となっています。
eアスクルは自動車メーカー内で内製をするケースと外部調達をするケースと今後結果が分かれていく可能性もあります。
自動車の動向はEUが気候変動対策・環境対応のため積極的にEV化していく方向に規制や決まりの舵をきっています。
それを受けて日本の自動車メーカーも欧州における新車販売・製造計画の練り直しを重ねているようです。
日本の自動車メーカーはホンダがEVとFCVにしていくことを明確に表明しています。
日産もいち早くEVをリリースしています。
トヨタ自動車はクルマの全方位戦略で現実的な自動車の仕様の可能性を探っていこうとしています。
デンソーやアイシン、トヨタが出資するブルーイーネクサスという新会社がEV向けeアスクルやハイブリッド向け動力装置などの
開発・生産を担っています。
上記のようにトヨタは自社グループ内でeアスクルの生産可能としており、EV生産への対応も可能なようです。
日本の自動車の将来は、電力インフラの普及の中身次第ともいわれています。
それはEV化へシフト可能なポテンシャルを持っている自動車メーカーがあったとしても地球温暖化ガス排出削減になっていなければ、
政府の定めた2050年までに地球温暖化ガス排出実質ゼロへつながらない結果となって素直にEV化するわけにいかない複雑な現実があると考えられるからです。
脱炭素化はものづくりの分野においてもとても大きなテーマとなっています。
何も考えずに生産してきた製造プロセスを温暖化ガス排出実質ゼロ若しくは削減に向けて仕事全体を把握し直さなければならなくなってきています。
また他方で電気自動車EV向けの搭載電池はもう外部調達への流れに向かっています。
100年に一度とも言われるクルマの大転換期の現在のものづくりは、
垂直統合型のものづくりと現代で進んできた水平分業型のものづくりを含め未来への挑戦が始まっています。