クルマメーカーの在庫の抱え方の変化
2021年11月19日
2021年9月中旬執筆現在半導体の不足や東南アジアでの部品の生産停滞などをきっかけに日本の自動車メーカーも新車の減産をしています。
半導体の在庫の抱え方については従来のジャストインタイム生産システムを見直す動きが出ています。
クルマの現在・将来はさらなる電動化が進み、その研究開発が加速していくと考えられます。
その中でクルマの頭脳や中核部品として半導体が活躍していくと期待されます。
そんな流れの中、日本の主要な自動車メーカーは半導体在庫の積み増しを実施しているようです。
ジャストインタイム生産システムとは
「ジャストインタイム生産システムは、生産過程において、
各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫を徹底的に減らして生産活動を行う技術体系をいいます。
トヨタ自動車において豊田喜一郎氏が合目的経営の観点から導入した生産方式としてよく知られています。
アメリカの自動車業界でもJITといえばこのことを表します。」
(「」、ジャストインタイム生産システム Wikipediaより引用)
半導体については超微細化だけが開発の目的というわけではないとも考えられます。
さまざまな半導体が求められ搭載され組み込まれていると考えられます。
電動化されたクルマにはさまざまな半導体が活躍すると考えられます。
その昔機械工学的であったクルマはそれだけにとどまることなく、昨今ではとっくに様々な工学と融合して能力を発揮する最終製品の1つとなってきています。
今回の半導体製品の不足は新しい安定調達に向けての取り組みの課題として改めて問題が浮かび上がってきた感があります。
半導体は高い技術力や品質と量産する規模が同時に必要になるものづくりの分野です。
自動車メーカー側も専業の半導体メーカーへのリスペクトは必要なものの、
十分な製品の生産予定を組むためには半導体メーカー側にも自動車メーカーへの配慮が求められていると感じます。
ものづくりはクルマ分野は垂直統合型、超微細な先端半導体などの製造分野などは水平分業型などと代表的に呼ばれたりもしています。
ものづくりの様相はどうなるかは未だわかりませんが、今後、電動のクルマEVをめぐる進化はまだまだこれからなのだろうと考えられます。