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鋼材の切断加工(2)

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鋼材の切断加工についてガス・レーザーとご紹介しましたが、今回はプラズマの方法についてご紹介します。

プラズマ切断加工
ガス切断加工に比べて切断時の熱による製品の歪みが少ないので、切断した面もレーザー並に綺麗です。
ガス切断に比べて加工スピードも速く、生産効率も高い切断加工方法です。

プラズマとは、気体が高温になった時に起こる気体の変性により、電気が通りやすい状態をいいます。
電気的にプラズマ状態にしてノズルから超高温・高速なプラズマアークを吹き出します。
このプラズマアークを溶断するための熱エネルギーとして使用した切断加工方法なのです。
ガス切断では酸素による酸化反応を活用した切断加工法なのに対し、プラズマ切断は高い熱エネルギーを利用した切断法なのです。
プラズマ状態での温度は機種によって違いもありますが、約10000℃を越えるものが多く使用されています。
プラズマの発生する高い熱エネルギーは、材料の種類を問わず加工に利用できます。

酸素プラズマ切断機
酸素ガスをプラズマガスとして使用した方法で、各地の鋼材切断加工現場で多く使用されています。
プラズマアークエネルギーに、材料からの酸化反応時の燃焼力が合わされるので炭素鋼などの自動切断に最適です。

レーザでは板厚25mm程度が切断の限界に対して、プラズマ切断では150mm以上の切断も可能です。
ただし、切断時にはスラグといわれる切り屑(鉄粉)が発生する、水に浸した状態での作業により仕上がりが綺麗な機種もある。

さらに今では、ウォータージェット方式という加工もあります。
このウォータージェット方式では、精度はレーザー以上でバリなどの後処理も不要という嬉しい特長があるのです。