今秋に向けて物価上昇が厳しくなっていくのか
2022年9月2日
スバルやマツダ、三菱でも一部の車種の値上げをしました。
(2022年6月下旬執筆現在)
国内のクルマメーカーでも値上げが相次いでいるようです。
原料高によるものと言われています。
コロナ禍による半導体製品をはじめとするサプライチェーン(供給網)の混乱や、
円安、ロシアの軍事作戦によるウクライナ侵攻の経済制裁の余波であるエネルギーや食糧の危機など、
物価上昇要因が幾重にも重なってきている状況を鑑みると値上げも仕方がないようです。
国内でもガソリン価格や食料品の値上げは顕著になってきています。
さらにはものづくり的には、欧州の天然ガスの危機が気になります。
産業においてや肥料を製造する際に天然ガスを必要とする工程が多くあるとの声があります。
最悪の場合、天然ガス不足による生産中止の可能性もないわけではないようです。
上記のような状況で、地球温暖化対策をも前進させなければなりません。
再生可能エネルギーの発電シェアをさらに伸ばしていく必要があります。
しかし現実問題として日本でも液化天然ガスLNGや原子力による発電も必要だとの声もあがっています。
再生可能エネルギーを充実させていくまでの繋ぎの期間、当面天然ガスと原子力が必要という見解は欧州などでも表明されています。
日本は原子力に関しては事故の反省のもと否定的な意見が未だに根強く、再稼働にあたってよりきわめて厳しい安全管理基準が求められています。
そうした事情で、日本ではLNG火力をはじめとする火力発電が発電の主力となっています。
ただ着実に再生可能エネルギー導入の動きは前進してきてはいるようです。
総じて化石燃料などによる火力発電の料金の値上がりが続くとすると、
他の代替燃料である水素やアンモニアの生産や利活用、もしくは再生可能エネルギーによる発電を加速し、
電気料金の新しい設定状況や豊富な選択肢を用意していく意義はあるかもしれません。
エネルギー関連の値上がりが避けられない中、模索や創意工夫が求められてくるのではという感じはします。