高機能かつ省エネルギーで丈夫な電気自動車製品を生むために
2023年1月6日
EV駆動装置の開発について
2022年11月上旬執筆現在、最近アイシンのEVの駆動装置であるイーアクスルの新製品開発が報じられています。
2025年に軽自動車向けをも含むイーアクスルの総合的なラインナップで、あらゆる電気自動車製品搭載向けの量産を始めるといいます。
電気自動車化が進む最近の潮流にうまく乗ることができるか、2025年をめどに試されることになるようです。
日本の研究者、メーカーが本気で挑むパワー半導体
自動車の電気自動車需要の増大によって、炭化ケイ素パワー半導体の需要が増していくと考えられています。
炭化ケイ素の次世代は窒化ガリウムパワー半導体が注目されています。
パワー半導体は電流、電気の流れを上手に制御する上で欠かせないと言われている製品です。
電流の流れを直流から交流にしたり、交流から直流にしたり、供給する電気量を調整したりなど、電動化製品のあらゆる面で必要とされると言われています。
バッテリーEVにおいての需要の高まりから注目されています。
パワー半導体は、電力損失を大幅に軽減できる可能性があるといいます。
また、電気自動車の省エネ化にも大きく貢献できうると期待されてもいます。
こうした電気自動車化をめぐる製品の開発の充実は、
トヨタなど、自動車最終製品の製造メーカーの電気自動車開発推進の追い風となっていくのではと考えます。
トヨタ自動車は2022年11月1日に決算について売上高最高を更新したものの、利益は下がっていると発表したと報じられています。
2022年11月からは食料品や調味料などの製品がさらに値上がりしています。
冬の寒い時期に向けては政府も無理のない範囲での節電・省エネを呼びかけています。
ものづくり分野において、改めて電気を大切に消費する発想の技術が求められていくのではないかと筆者は考えます。
日本の自動車メーカーも足元の電気の供給源を見据えた開発において省エネ化・電気自動車における電力効率の向上は、
待ったなしの求められている技術進化の1つなのではないかと考えられます。
また他方で、自動車メーカー自体が半導体製品を生産可能にしていくことも、もしかしたら必要で、将来の供給網のリスクを乗り越えるに重要な課題の1つかもしれません。