脱炭素化について
2023年2月17日
トヨタ田原で風力発電を始める
2022年12月、トヨタがレクサスやランドクルーザーなどを生産する
田原工場へ供給する風力発電施設の稼働を始めることが報じられています。
脱炭素化へ向けて着々と歩を進めているようです。
環境省によると、
脱炭素化への取り組みはサプライチェーン排出量として、
スコープ1、スコープ2、スコープ3と大きく分類されます。
スコープ1は、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
スコープ2は、他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
スコープ3は、スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)です。
このスコープ1・2・3を合算して算出するものがサプライチェーン排出量ということになります。
トヨタの上記の取り組みはスコープ1での貢献ということになると考えられます。
スコープ1での取り組みは加速していますが、スコープ2、そしてスコープ3までの脱炭素化には実現までにある程度の時間がかかると見込まれます。
将来的には、水素・電気など、燃料・エネルギーの活用の転換点を迎えようとしています。
欧州で先行するグリーン水素製造がアジア地域にも導入されようとしているといいます。
安価なグリーン水素が生産可能となれば、水素燃料電池車にも活用の兆しが見られると考えます。
太陽光・風力・洋上風力の再生可能エネルギー由来の電気と水の電気分解で得られるグリーン水素は、
石炭や天然ガスなどの化石燃料に頼らない脱炭素エネルギーとして、
エネルギーの安全保障上重要視されています。
欧州ではロシア・ウクライナの危機によって、足元では石炭火力や原子力の利用計画の見直しが見られます。
ただ、この危機によってよりエネルギーのグリーン化も加速しているといいます。
工場設備で使用される電気の再生可能エネルギー化や水素の活用は製造業の分野でもより重要度を増しています。
また、直近では自宅に搭載した蓄電池や車載電池を利用した電気をより賢く賄う方法が開発され、導入が進んでいくようです。
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