» ものづくりの未来の鍵を握る自動車・半導体

ものづくりの未来の鍵を握る自動車・半導体

トヨタの2023年の新人事
トヨタ自動車は2022年の自動車販売台数で世界一となっていたことが2023年1月下旬に報じられました。
また、新しい社長に佐藤恒治氏が就任することになったとも報じられています。
社長を務めてきた豊田章男氏は代表権のある会長に就任することになります。

自動車の今後の革命
今後はCASE(Conectedコネクテッド/つながるクルマ、Automated/Autonomous/自動運転、Shered&Service/シェアリング、Erectrification/電動化)
に向けた本格的な開発が加速することが考えられます。
ITやテレビ、自動車などでは、サブスクリプション定額制のサービスが普及してきています。
ただ、足元ではテレビやITなどで景気減速、巣ごもり需要からの変化でサブスクリプションサービスの利用が減ったという企業も見られるようです。
顧客が節約志向になっている一面の効果の表れではないかと考えられます。

モビリティカンパニーとして貢献していくことを掲げてきているトヨタ自動車の今後に期待です。
2023年1月下旬には前年比のレクサスの販売台数微減も報じられています。
トヨタの最高級車種であるレクサスには多くの半導体製品の搭載が必要で、
半導体の供給を待っての製造となっている苦しい近況を反映しているものと考えられます。
それでもトヨタ自動車の2022年の年間販売台数は世界トップとなっており、
自動車搭載向けの半導体の供給網の構築の流れが軌道に乗れば、さらなる業績の改善が期待できるとも考えられます。

ただ、一方で半導体の業界では総合的には供給過剰に陥っていることが指摘されています。
2023年の半導体分野はしばらくは在庫調整が続くと見られています。
需要と供給のバランスで不足から供給過剰を繰り返すことを一般に「シリコンサイクル」と専門家は表現します。
年内はシリコンサイクルの内の供給過剰時期を乗り切るための対策がメーカーで行われると予測されています。
ただAppleなど一大メーカーの新製品生産の強気の計画などが新たに表れれば局面は変わってくる可能性もあるようです。