今後の電気の生産、供給のかたちについて
2023年5月19日
筆者は車載電池や蓄電池を介して地産地消で電気を融通することは、
これからのものづくりで重要なことの1つなのではないかと考えています。
電気自動車に搭載される車載電池は家庭向け電池としては比較的大きい蓄電池であると考えられます。
これを積極的に利活用しない手はないのではないかと考えます。
比較的大型な蓄電池群を仮想発電所として活用しようとする技術的な開発も加速しようとしています。
仮想発電所だけではなく、V2H Vehicle to Home V2G Vehicle to Grid、
電気自動車の車載電池を介しての家の電気の供給V2H、
電気自動車の車載電池を介しての送電網への電気の供給V2G、
等の取り組みがあちこちで始まっています。
トヨタ自動車も電気自動車(バッテリーEV)の車載蓄電池を活用する周辺技術の開発・投資にも注力しているようです。
また、2023年3月9日にトヨタは日本の福島のデンソーの製造拠点に水素燃料電池車FCVの技術を活用した、
水素製造装置が開発され稼働を始めることを発表しました。
街づくりからモビリティー社会とものづくりを考えているトヨタ自動車の開発は全方位で進んでいるということを実感します。
電気を融通する様々な賢い考え方や技術は未来志向の強みのある技術となると考えます。
電気自動車を活用した電源供給のあり方は昨今様々な試みが始まっています。
また、脱炭素化のトレンドで電源構成上重要さが際立っていくのは再生可能エネルギーです。
日本では太陽光、風力だけではなく、洋上風力発電などが今後さらに導入されていく計画であるようです。
日本では基本領海でのみ洋上風力発電設備の設置を認めるとのことでした。
しかし、今後は排他的経済水域EEZ内で従来より広範囲に洋上風力発電が認められる法律に改革されると言われています。
水深の比較的深い海域には浮体式の洋上風力発電設備の開発と設置が求められます。
スマホやタブレットなど常にネットに繋がっていられる端末にも電気が必要不可欠です。
電池が無くなって電源が落ちてしまえば、途端に不便な暮らしになってしまいます。
脱炭素化のトレンドも相まって、今後必要容量の増大化に向かう電気の供給体制構築の重要性は今後もさらに際立っていくと考えられます。
電気を賢く生産し、消費する、そういうソフト・ハード両面での次世代技術はものづくりを担う人の暮らしを支える貴重な技術なのではないかと筆者は感じています。