世界に通じる日本の研磨技術
2014年2月28日
研磨というと製造段階の最終的な仕上げ工程というより、美観・美装の作業の一つですよね。
研削と研磨とありますが、「研削」は材料を削り出す寸法出しなどの作業工程の一段階も併せた研磨もできます。
「研磨」は表面のキズなどの除去し、表面の摩擦を減らし平滑にする事を目的にする作業です。
新潟県三条市には世界に認められた研磨の職人さんがいます、米山工業の小林一夫さんです。
Apple社のiPodのケースの鏡面仕上げはこの小林さんのお仕事だったんです。
iPhone5のステンレス製ケースも作られています、HPで拝見したのですが素晴らしいの一言。
まるで周囲の景色と同化しているかのような錯覚を覚えるほどの仕上がりです。
金属加工品・樹脂加工製品・ゴムを使用した製品にも研磨処理は行えます。
しかしゴムや樹脂製品は研磨による熱での変形や、透明な部分には時間や手間がかかり過ぎるといったデメリットもあります。
仕上げ研磨にフェルトなどの布を使ったバフ研磨というものがありますが、これは磨く事で光沢などを出す作業となります。
作業は徐々に研磨剤の粒子を変える事で、ツヤと輝きを生み出していきます。
鏡面仕上げは一気に仕上げられる作業ではありません、根気よくコツコツとやっていく職人の仕事です。