カキの消毒水には秘密アリ?
2014年4月22日
カキはおいしいですよね、鍋物にもピッタリですしフライ・焼きガキも最高ですよね。
生食用と加熱用の袋詰めのものがスーパーで販売されていますが何が違うのでしょうか。
水揚げされたカキには多くの細菌が付着しています、この菌を取り除くために「紫外線殺菌処理」された循環水の中にカキをいれます。
2・3日すると細菌のいないカキへの処理が完了します。
こうした処置をしたカキが「生食用」で、水揚げされたままの状態のカキが「加熱用」だとされています。
「紫外線殺菌処理」とは何でしょうか。
紫外線とは電磁波の一種で波長が短いために目で見ることはできません。
しかしエネルギー性能の高い光で、水や空気中の細菌類を死滅させる能力があります。
これは細胞の内部にまで届いた紫外線が化学変化を起こし細胞ごと破壊して死滅させる効果があります。
この効果は全ての菌に対して有用で、耐性変化も起こさせないので確実に殺菌できる手段となっています。
臭いが発生する事も無く、色の変化などもありませんので食品などの素材に影響が出ません。
余談ですが俗に言う「カキにあたる」とは、
・一番多いパターンに「カキアレルギー」があり、体調の悪い方やカキの養分が合わない人は吐いたり下したりするそうです。
・大腸菌などの細菌やウィルスなどの影響で調子を崩してしまうパターンがあります。
(細菌などは加熱することで死滅するものもあるようですが全滅という訳ではないので注意が必要という事です。)
貝類には「貝毒」と呼ばれる危ない菌が案外といるようです。
人間が呼吸するように貝は海水を取り込み排水しています、その循環の過程で菌が入り込みまた残留することがあるのです。
キレイな水を循環させればこの「貝毒」も浄化されるそうです、こうなれば安全ですよね。
季節が変われば旬の物が出回りますが、安全でおいしい物を手にしたいですよね。