ウォータージェットによる切断技術
2013年12月17日
製造業において材料の加工は必要な作業です、しかしモノによっては簡単にサクッと切れない場合があります。
素材自体が熱に弱く加工中に変形や変質してしまうモノに有効でしょう。
あとテレビなどでもパソコンをスパッと綺麗に切断した様子を紹介していました。
0.1mm~1mm位の小さい穴から300MPa程の水圧で水を放出する仕組みです。
かけられた水圧により素材が切れる(連続した穴が開く)のです。
この圧力を変える事で、研磨などの用途にも使用できます。
このウォータージェットを使用するメリットは、
●水で切断するため引火せず、熱に弱い素材に対して負担がかからない
●ノズル自体が超精細なので加工自体も精密に仕上げられる
●切断時に出てくる切りくず・切り粉などの掃除がラクに行える
●医療系目的にも使用できる
●水圧の設定変更で汚れ落としなどのメンテナンス作業にも使用できる
ウォータージェットのデメリットとしては、
○あまりにも硬い素材の加工は難しい
○ノズルの先から距離が離れると精度が落ちてしまう
○加工対象物が濡れてしまう
○極微細なバリが発生する
ウォータージェットの力は、劣化した塗料の除去や落書きなど汚れの除去にも有効で、配水管などの汚れを吹き飛ばしたり、
コンクリート製の橋脚などの劣化した部分のみを取り除き、鉄筋だけの状態にする補修作業にも使用されています。