どこか懐かしさを感じるアルマイトの弁当箱
2014年8月26日
アルマイトの弁当箱というと自分の場合ロケットの絵が描かれたものでした。(××マンや○○ロボとかメジャーなものでなく…)
小判型の弁当箱でお気に入りのキャラクタのハンカチでくるんでありました。
一時はアルマイトの弁当箱・食器は「健康にあまりよろしくない」という事で使用を遠慮するようにお達しがあったそうです。
それはいわれの無いことでよほどの扱いさえしなければ健康被害など出るような気はしませんが…。
アルマイトというものをご存じでない方にアルマイトの説明をしましょう。
「アルマイト」とはアルミニウムの表面処理の一種です。
希硫酸(現在では硫酸が主流)やシュウ酸にアルミニウムを陽極として電気分解させることで表面に「酸化アルミニウム」の被膜を作るものです。
アルミニウムのみよりも耐摩耗性・耐食性が上がり、表面への装飾加工をしやすくする事もできます。
しかし、耐酸性・耐アルカリ性には注意が必要な点があります、ここを勘違いしていらっしゃる方が「健康被害」だけを気にされてしまったのでしょう。
弁当箱には梅干しや醤油・酢などを使用します。(酸や強い塩分などという特徴を持つもの)
こういった刺激の強いものが弁当箱を開けるまでずっと接触していると基材であるアルミニウムに反応を起こしてしまうのは確かにあるのです。
でもそれは「アルマイト」という表面処理を突破してこそ起こる可能性がある事例です。
洗う時に金タワシ(スチールウール)などでガリガリとわざわざ強く擦ってダメージを与えれば起こるかもしれないというレベルです。
他の料理で使うアルミの鍋もヤカンもアルミですよ、「アルマイト」処理されているものばかりですよ。
耐用年数も関係するでしょうがそんなに気にするような事では無いのに…。
また、アルミニウムによるアルツハイマーとの因果関係はゼロではありませんが、「アルツハイマーの原因がアルミだ」と言いきるのもおかしいのでは?
だってわれわれも使用してきたじゃないですか、まぁ少しズレてはきてますけど「アルマイト」でボケてはいませんよ。
逆に見かけただけで「あの頃は…」って思い出させてくれるじゃないですか。
今はキャラ弁などを作るために朝早くから親御さんも大変ですね、でもいつかこうやって思い出して感謝される日が来るのでしょうね。