無いと生活できない”マンホール!!”…の「フタ」のおはなし。
2014年10月21日
今年の夏は大水害やゲリラ豪雨・勢力の強い台風のせいで大変な思いをされた方もいらっしゃるでしょう。
排水処理機能をオーバーしてマンホールのフタから凄い水しぶきが噴き上がる光景をテレビで見ると恐怖を感じます。
マンホールの用途も工業用・農業用・ガスや水道や電話などのライフライン、雨水の排水にとさまざまです。
マンホールは円筒状のものを積み重ねて作られます。(トーテムポールみたいに…わかるかな?)
小型の円筒型マンホールは一般家屋の下水などの処理にも活躍しています、狭いスペースへ簡単に設置できることで工期も短縮できます。
狭い道路でも施工できる楕円形のマンホールもあり、工事の範囲が狭くて済むものもあります。
肝心な「フタ」ですが、専用のカギ出なければ開けられない落下防止のタイプや、スリップしにくいもの、格子のついた排水機能が備わったもの、大型車両の通行のある道路では耐荷重の高いものなどがあります。
このフタ自体も約30kg~60kg位(80kg以上のものもあるそうです)の重さがあるのですが、それでも大雨の際などではフタが外れてしまう危険性がありました。
今では「ワイヤー」「ロック機能」などにより管からの圧力をうまく解放することでフタが外れないようになっています。
下水用のマンホールでは約30m間隔でマンホールが設置してあります、これは点検・清掃のためだということです。
多くなれば安全性の向上も大事なポイントになります、道路に面しているフタは「排水」「砂利などの堆積防止」「スリップ防止」などの表面加工がされています。
格子状になっていたり加工した表面に粗さを残しておいたり、デザイン重視よりも接地面のバランスを考慮したものなどがあります。
それと、マンホールのフタは丸いですよね、これが他の形だと豪雨の際に浮き上がりズレてハマりこんでしまう恐れがあるのです。
(また大きさによってはフタだけでもかなりの重量になるので転がして運べるのも円形ならではです。)
実際にカナダで自動車のレース中にマンホールのフタが飛びあがり後続車両に当たり事故になったこともありました。
レース用の車両による空気抵抗による「地面効果」が働いたそうです…なんだか難しいですがこんな事も起こるんですね。
日本全国には地方の特色を活かした「フタ」のデザインもいろいろあります。
お出かけの際に見つけたら足を停めてご覧になってみては?