紙コップが進化していた事に気付いていましたか?
2014年12月19日
最近コンビニのカウンターで淹れる「コーヒー」が爆発的な人気だそうですね。
コーヒーだけに限らずこういった飲料には欠かせない「紙製のコップ(カップ)」。
何気なく使用している紙コップですが、よく見てみると「昔の紙コップ」に比べてかなり進化していますよね。
その進化って何かを見てみましょう。
ファストフード店などでホットドリンクを注文すれば出てくる「紙コップ」は…、
LDPE[*1](低密度ポリエチレン)・MDPE[*2](中密度ポリエチレン)やラミネート加工された紙などで作られています。
このポリエチレン樹脂に気泡を取り入れ「保温効果」「断熱効果」を持たせ「紙素材」をはさむ構造でラミネート加工されています。
※ [*1]LDPE・[*2]MDPE : 他のポリエチレンに比べると腐食しにくく、やや柔らかい性質(柔軟性)を持っています。
トコロがこの気泡を入れる事にはもう一つメリットが….。
カップを持つと分かるのですが「手触り」が良く「持ちやすい」という効果がありました。
紙製のカップの表面に防水の加工を施しただけでは「ツルッ!!」と滑ってしまいます。
特に冬場などの寒い時期には手肌も乾燥して余計に滑りやすいですよね、そんな時でも「滑りにくく」「温かい」飲み物を入れる事ができるのです。
このメリットを活かした容器が「カップラーメン」の容器です。
一昔まえでは「カップラーメン」の容器は発泡スチロール製がメインでした。
「発泡スチロール製」の容器は、「保温効果」「断熱効果」は高くまさにベストマッチな容器です。
しかし、発泡スチロールの容器は運搬時・使用時の「衝撃」に弱い面もありました。
表面への印刷も細かい表現が難しかったのですが、紙製のカップにならキレイに印刷できるのです。
多重構造で製造されているので、紙製でも強度はバッチリあります。
そういえば紙だけで製造されていた過去の「紙コップ」は中身によっては「熱くて持てない」ほどでした。
いまではさほど熱さも感じず持てるようなくらいですので、利用する頻度も増えますよね。
リサイクルにも適しているので環境問題にも対応できるというメリットもあります。
真っ白な紙コップではなく、カラフルでオシャレなコップのほうが「美味しさも増す」ような気もしますよね。