「リーマ」で穴あけ作業のクオリティが上がります。
2015年1月27日
ラジオを聴きながら通勤をしていると「リーマや切削加工は○○へ」というCMを耳にする時があります。
「リーマ・・・?」って何だろう?素人(専門外の人)には「???」つまり「さっぱりです!」。
でも説明を聞くと「へぇ~~」となるでしょう。(ビミョーですか?)
「リーマ」とは…
誰でも「ドリル加工」は知っていますよね?
たとえば「木材」でも「金属」でも穴を開ける(開けるきっかけとなる)加工です。
でもこれは「ただ穴を開けただけ」です、何かを作る工程ではただ穴を開けるだけで加工が完了するとは限りません。
「穴を開ける」「ねじを切る(たてる)」「面取り」などという加工も必要になります。
さて本題ですが「リーマ」とはドリルで開けた穴を「整形する」ようなカンジの作業です。
ドリルのみで開けた穴には刃の移動した際の凹凸などが残っています。
この凹凸により「内径」の寸法が安定しない場合があります。
「リーマ」はその凹凸部分を削り、表面を滑らかにして寸法の安定性を出すのが目的でもあります。
でも、「ドリルで開けた穴にボルトを通すくらいならそこまでキレイにしなくても..」と思いますよね。
使用目的によっては穴がキレイでなくても問題はありません。
しかし…
・樹脂成形・加工などでキレイな穴に材料を流したい、成形したい。
・「穴の位置」「穴の径」など精度の高い穴を開けたい場合(エンジン部品やシリンダー部品など)
・接合部のズレを無くしたスムーズな可動部の安定使用が求められる場合
こういった場合には「リーマ」で加工をしておけばその品質が格段に向上するわけです。
またドリルで開けた穴を少しだけ広げる(*1)こともできるので、精度を上げながらの微調整ができます。
*1:内径を広げるという目的のみなら「中ぐり」という加工(切削)方法があります。
「リーマ」を必要とする場合のほとんどは「面の粗さの向上」と「径の精度安定」を求められるのですね。
また、主に貫通寸法(材料厚み)の小さい材料や内径の小さなものに対して行われる作業でもあります。
日曜大工でドリルを使うレベルの者にとっては「やはりプロの仕事」としか思えませんね。