サージカルステンレスの性能とは
2015年4月28日
気候が良くなるとファッションにも気を使いますが、アクセサリーを身につけている方も最初は抵抗(する事にではなく素材との相性)はありませんでしたか?
「金属アレルギー」をお持ちの方も多いと聞きます。
今では「ファッション」でも「医療用」でも、金属アレルギーの起きにくい(起こさない)ものを使用されていますが、他の金属とは何が違うのでしょうか。
*** 金属で「アレルギー」が起こる?…
金属アレルギーを起こしやすい金属に「銅」「鉛」「真鍮」「錫(スズ)」などがあります。
たとえば「ステンレス」製のリングでも価格の安いものには接合部分があったりします。
こういった小さな箇所からでもアレルギーを誘発させてしまうこともあります。
金属アレルギーを起こさない(起こしにくい)ものに「金」「銀」「白金(プラチナ)」「チタン」「ステンレス」などがあります。
また、金属アレルギーのある方は症状の改善はできても「アレルギー体質が無くなる」ことはないそうです。
*** サージカルステンレスとは…
サージカルステンレスは、ステンレス製の医療用具(はさみ、メス、ピンセットなど)に使用されています。
ステンレスの中で特別に区別されてはいませんが「主に医療用」という意味でサージカルと呼ばれているそうです。
サージカルステンレスには、「SUS316L・316LVM・SUS420J2、431、440・SUS630」などがあります。
特にアレルギー反応に強いのはSUS316Lで、リング、ピアスやネックレスなどのアクセサリーにも多用されています。
ステンレスは硬い金属ですので加工はしにくいのですが、腐食・酸化(いわゆるサビ)に強いのが特長です。
その中でもサージカルステンレスはアレルギーの要因とされるイオンの流出がないので症状も出ないのです。
ただし安価なものにはメッキでごまかしているものもありますので気をつけなければいけません。