» 日ごろ目にする「アスファルト」の特徴

日ごろ目にする「アスファルト」の特徴

3f19f53acd5b10557045d15c73dda10d_s
徒歩でも自動車利用でもお世話になる道路には舗装がされています、まだ砂利道だというトコロは本当に少なくなりました。

当たり前のように利用している道路の「アスファルト」は何を材料としているのかご存知ですか?

*** アスファルトって何か?…
アスファルト自体は炭素水素の中でも重いもので原油から減圧蒸留によって精製されたものの残油として作られます。
原油が採掘できる地域では、地中の原油から他の成分が揮発して残ったものが「天然のアスファルト」として湧出します。
これは古くから「防腐剤」「接着剤」として利用されていたことが記録に残っています。

常温では流動しないほどの高い粘度を持っていますので、他の石油類(灯油・軽油)の混合によって流動性を持たせます。
またアスファルトを繊維シートなどに塗布した防水シートは建設現場でも活躍しています。
電池の絶縁体としても活用されていて「絶縁防水効果」は多分野で活かされています。

*** 私たちの利用する道路の「舗装」…
道路の舗装用として、大きさの違う「骨材」とアスファルトを高温で混ぜたものが主に使用されています。
道路(補修)工事の際にアスファルトから湯気が立ち上ってますよね。
アスファルトや「骨材」は140℃~170℃ほどに熱せられて混合・加工されます。

さらに工業用ゴムや樹脂を混ぜた「改質アスファルト」は、排水性や振動の吸収などといった特長を発揮しています。
交通量の多い高速道路では雨天時の排水性向上による安全の確保、振動を吸収することによる騒音の軽減に活かされています。

道路ではほぼ同じ位置でタイヤが通過しますので「轍(わだち)」ができてしまいます。
この轍も時には車両運転時の妨げともなってしまいます。
こういった部分的な補修には、機械によって熱風を当てて使用する「アスファルト」で施工されています。
※ セミブローン・アスファルト:(社)日本アスファルト協会が開発

*** ちょっと熱には弱いかも…
近年の異常気象で猛暑日も多くなりますが、アスファルトは高温になりすぎると柔らかくなってきます。
[[[気温が30℃以上になると舗装された路面の温度は約50℃以上にもなりますし、さらに車両からの熱も影響します。]]]

そのような環境下では「穴が開いたり」「変形(ゆがみ・たわみ)」もできやすくなります。
特に大きな交差点の停止線付近では「轍(=くぼみ)」ができやすくなってしまいます。
工事の多い時期がたまにありますが「ガマン…ガマン…」ですね。