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アルミニウムの陽極酸化表面処理

アルマイト処理

アルミ銘板,アルミパネル銘板で使用するアルミ板は、アルミニウムの陽極酸化法による表面処理した材料を使用します。

<アルマイト板>

◆アルミニウムの表面を陽極とし主に強酸中で水の電気分解により、強制的に酸化させコーティングする 表面処理。

◆硫酸・蓚酸等を電解液として電気分解し、アルミニウムの表面にAl2O3の皮膜を生成。

◆表面に特異な形状をした厚い酸化皮膜を生成されます。

◆アルミニウムに光沢・艶消し・ブラスト・ヘアーライン等機械的・化学的前処理をした板があります。

 

<用語>

アルミ酸化皮膜・・・空気に触れることによって酸素と反応し酸化皮膜を生成して腐食を防ぐ。

コーティング・・・部材の表面を表面処理により薄い皮膜で覆い、素材を保護したり、機能性をもたせる。

Al2O3・・・アルミナ、化学的に安定し高硬度、絶縁、耐熱性に優れ、機械的強度のバランスが良い素材。

ブラスト加工・・・圧縮空気によってアルミの表面にたたきつけ、表面を粗し艶消しにする。

ヘアーライン・・・髪の毛ほどの細かい傷をアルミ板表面に一方向につけたブラッシング加工。


 

アルミニウム艶消し

アルミニウムの艶消し処理は、光沢を抑えた仕上がりを得るための加工方法です。主に以下の目的で行われます:

・製品の外観向上

・反射防止効果の付与

・表面処理(塗装や印刷)の密着性向上

具体的な方法として、以下のような技術があります。

1. サンドブラスト

細かい砂やアルミナ粒子を圧縮空気で吹き付け、表面を物理的に削ることでマットな質感に仕上げます。

・利点: 均一な仕上がりが得られる。

・欠点: 表面がやや粗くなるため、後工程で保護層が必要になる場合があります。

2. 化学エッチング

化学薬品(酸やアルカリ)を使って表面を溶解し、マットな仕上がりにします。

・利点: 微細な質感が得られ、表面が均一になる。

・欠点: 処理液の管理や廃液処理が必要。

3. 陽極酸化(アノダイズ)

陽極酸化処理の一環で、アルミニウム表面を化学処理して艶を抑えることができます。特にマットアノダイズと呼ばれる処理が一般的です。

・利点: 耐食性と耐摩耗性が向上。

・欠点: 初期コストが高め。

4. 研磨加工

表面を細かい研磨材で機械的に擦り、光沢を抑える。

・利点: 簡単でコストが低い。

・欠点: 均一性に欠ける場合がある。

選択のポイント

処理方法の選択は、以下の要素に依存します:

・仕上げの見た目や質感の要求

・コスト

・耐久性や後工程の必要性

・環境への配慮

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