ステンレス
2023年8月10日

ステンレス鋼(ステンレスこう、英: stainless steel)は、鉄を主成分とする鋼の一種で、その主な特徴は耐食性を持っていることです。これはクロムなどの合金元素を添加することによって得られる性質です。
以下、ステンレス鋼に関する基本的な情報を列挙します。
- 合金の構成: ステンレス鋼の特性は、クロムの含有量が多いことからくる。クロムが鉄と酸素と反応して、非常に薄いクロム酸化物の被膜を形成することにより、さらなる酸化や腐食を防ぐ。
- 種類:
- フェライト系: クロムを主としたステンレス。良好な耐食性と磁性を持つ。
- オーステナイト系: ニッケルやマンガンを含む。非磁性で、良好な耐食性と成形性を持つ。
- マルテンサイト系: 高い強度と硬さを持ち、刃物などに使用される。
- デュプレックス: フェライトとオーステナイトの中間の性質を持ち、強度と耐食性が高い。
- 用途: 建築、キッチン用具、カトラリー、医療器具、工業機器、自動車部品など、さまざまな分野で使用されています。
- 溶接: ステンレス鋼の溶接には注意が必要で、適切な溶接材料や技術が必要です。溶接部の耐食性を維持するための注意が必要です。
- 耐食性: すべてのステンレス鋼が同じ耐食性を持っているわけではありません。使用環境やクロム、モリブデン、ニッケルの含有量によって、耐食性は異なります。
- 表面処理: 耐食性を高めるため、また美観を向上させるために、研磨や仕上げが行われることが多い。
ステンレス鋼は多様な性質と用途を持つため、使用する際は具体的な目的や環境に合わせて適切な種類を選択することが重要です。
クロム(Chromium)について
元素記号 Cr、原子番号 24 の金属元素です。以下のような特徴があります。
1. 性質
- 銀白色の金属で、非常に硬く耐食性が高い。
- 高融点(約1,900℃)で、耐熱性に優れている。
- 磁性は持たないが、鉄との合金では強磁性を示すことがある。
2. 主な用途
- ステンレス鋼:鉄とニッケルと組み合わせることで、錆びにくい合金を作る。
- メッキ:装飾目的や耐食性向上のため、自動車部品や工具などにクロムメッキを施す。
- 顔料:酸化クロム(Cr₂O₃)は緑色顔料として使われる(クロムグリーン)。
- 耐火レンガ:高温環境に耐えられるため、耐火材として使用。
3. 健康と環境
- クロム(Ⅲ)(三価クロム)は人体に必要な微量元素で、糖や脂質の代謝に関与する。
- クロム(Ⅵ)(六価クロム)は有害で、発がん性があり環境汚染の原因となる。
4. クロム鉱石と産出地
- 主な鉱石はクロム鉄鉱(FeCr₂O₄)。
- 産出国は南アフリカ、カザフスタン、インド、トルコなど。
5. クロムとGoogle Chrome
「クロム」と言うと、Google Chrome やその元になったオープンソースブラウザ Chromium を指すこともあります。これらはクロム(元素)とは別物です。