フィルム通光線照射露光転写の原理
2025年3月4日
フィルム通光線照射露光転写とは、光を通してフィルム上のパターンを感光性材料(レジストなど)に転写する技術です。これは、半導体製造や印刷技術(スクリーン印刷など)で使用される露光プロセスの一種です。
基本原理
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フィルムマスクの準備
- 転写したいパターンが描かれたフィルム(フォトマスク)を使用します。
- フィルムは透明部と遮光部があり、光を通す部分と遮る部分を形成します。
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光源からの光照射
- 紫外線(UV)や可視光などの特定の波長の光を光源から照射します。
- 光はフィルムの透明部分を通過し、遮光部分ではブロックされます。
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感光性材料(フォトレジスト)への露光
- フィルムを通過した光が、下にある感光性材料(フォトレジスト)に到達します。
- 光が当たる部分と当たらない部分で化学的な変化が起こります。
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現像プロセス
- 露光後、現像液で処理することで、光が当たった部分(または当たらなかった部分)が除去され、パターンが形成されます。
- ネガ型またはポジ型のフォトレジストを使い分けることで、露光部が残るか除去されるかが変わります。
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エッチングまたは加工
- 露光・現像後のフォトレジストをマスクとして、基板にエッチングや成膜などの加工を行い、最終的なパターンを形成します。
応用分野
- エッチング銘板
- プリント基板(PCB)の製造
- 半導体製造(フォトリソグラフィー技術)
- スクリーン印刷やシルクスクリーン製版
- フレキシブル電子回路やバイオセンサー製造
この技術の精度は、光源の波長やフィルムの解像度、露光条件などに依存します。
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